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2021/1/29
フィンカンとアトランティック 欧州造船大手の経営統合ならず

クルーズ船の建造に強い欧州造船大手、伊フィンカンティエリと仏アトランティックが2018年2月から検討していた経営統合が、最終的に実現しない模様だ。海外の海事関係紙誌が現地時間の1月27日から28日にかけて一斉に報じている。今回の経営統合は、フィンカンティエリがアトランティックの株式を買収することを前提に進められていたが、欧州委員会(EC)での独占禁止法の承認を必要とする案件で、ECが両社の経営統合に懸念を表明していた経緯がある。
イタリアとフランスの国家行政や政治も巻き込む形で検討されてきた両社の経営統合。アトランティックの大株主であるフランス政府の持ち株売却や、両社が統合した場合のクルーズ船建造における市場寡占問題などが、「検討作業が前進しない要因」と指摘されたこともある。
加えて、昨春以降に顕在化した新型コロナウイルス(COVID−19)の感染者拡大が世界のクルーズ産業と造船業界に大きな影を落としたこともある。各ヤードでの建造作業の度重なる中断や、クルーズ船の自主運休に伴う新造船引き渡し延期要請など、大手といえども、両造船企業は今後の生き残りに向けて経営戦略の再構築を迫られている。

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