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2021/3/29
【月末オピニオン】 行く人・来る人−「異動の季節」に思う

今週半ばで2020(令和2)年度が幕を閉じ、2021(令和3)年度がスタートする。時節柄、交流がある港湾管理者や関係団体などに勤務する方々から、異動を伝える電子メールが数多く舞い込んでくる。コロナ禍が続く中、クルーズ船の誘致・受け入れを担当していた「ベテラン」が後ろ髪を引かれるように現職を離れる一方、新しくこの部署にやって来る担当者も少なくないようだ。今春の異動で離れることになった西日本の港湾関係者の数人から、こんな惜別のメッセージが寄せられた。
「昨年春の異動で港湾振興のセクションに新人がやって来た。担当2年目の私は、その教育かかりも兼ねることになったのだが、コロナ前には30回以上のクルーズ船寄港があった当港も、2020年は残念ながらゼロ。実際の誘致や受け入れ、現場での対応について新人に経験を積ませたかったが、寄港なしの状態ではどうしようもない。せめて雰囲気だけでも感じてもらおうと、昨秋に運航を再開した邦船社のフリートを受け入れた港を視察させてもらった。ただ、やはり自分で準備し、あれこれと悩みながらその日を迎えるのとは違う。2021年には邦船の寄港が数回予定されているが、新人に経験を積ませるためにも、そしてクルーズ復活のワンステップとして、無事にやってきて欲しいものだ」
また、東日本の港で国内外のクルーズ船受け入れの陣頭指揮を執ってきたある課長補佐から、こんなメールも届いた。
「2020年は初寄港の外国籍船が数隻、やって来るはずだった。しかし、コロナの影響で全てキャンセル。2年前からこの日を楽しみに関係者と受け入れ準備をしてきただけに、その喪失感はなかなか埋められなかった。『ダイヤモンドプリンセス』の一件で、クルーズ船の受け入れに一時的に逆風が吹いたこともあったが、いまでは市民から『次はいつ、どんなクルーズ船が寄港するのか』と問い合わせの電話がかかって来ることもある。春の異動で現場を離れることになるが、今後はクルーズ船寄港時に出迎えや見送りで、もてなしの一翼を担いたい。早くその日が来るのを待ち望んでいる」
国内外のクルーズ船社の皆さん。受け入れる港湾関係者や市民の間では、クルーズ・ファンと同じように寄港を待ち望む雰囲気が次第に高まって来ている。外国籍船の日本寄港再開までには、まだ紆余曲折があるだろうが、現状に負けず、一日も早い「復活」を待っている人たちが少なくなくないことを励みに、頑張っていただきたい。
(クルーズ総合研究所副所長・沖田一弘)

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