ホーム > クルーズニュース > 2022/7/8 JR九州高速船 韓国で運航許可申請 「クイーンビートル」の日韓航路
韓国の地元紙によると、2年以上にわたって運航休止状態が続いている日韓間の国際旅客航路が「早ければ9月中にも再開される見込み」と報じている。「クイーンビートル」(約2,300総トン、乗客定員502人)を運航するJR九州高速船が、高速旅客船運航許可証の発行を釜山海洋水産庁に申請したという。
同紙は、JR九州関係者の話として「試験接岸など運航開始に向けた準備をしている。早ければ9月からの運航開始を見込んでいるが、検疫やビザ(査証)問題など状況によって多少遅れることもある」と報じている。
一方、釜山港の国際旅客船関係者のコメントでは「乗客が多くない状況で運航を再開することは赤字を増やすだけで、いつ運航再開するかは不透明。船社ごとに観光客などの需要を見守り、再開時期を決定するのではないか」とも記している。
2020年10月中旬に建造先のオーストラリアの造船所から博多港に到着した同船は、三胴船(トリマラン)タイプの高速船。当初はパナマ船籍だったが、新型コロナウイルス(COVID−19)感染拡大防止を目的とした水際対策のため日本政府から国際旅客運送の停止要請を受け、博多〜釜山間に就航できずにいた。この状況が2年近く続いたため同社では昨年12月、国内での臨時運航などの事業可能性を広げる目的で日本船籍への転換を決定し、今年3月に日本船籍への転籍が完了している。