ホーム > クルーズニュース > 2022/7/9 招商バイキングの「招商伊敦」 今月から厦門寄港スタート
米バイキングクルーズが中国企業と合弁で立ち上げたクルーズ船社、招商バイキングクルーズが、7月から厦門寄港をスタートしていたことが分かった。7月8日付けの米系業界誌が報じている。同誌によると、新たに設定した深圳発着の5泊クルーズの途上、厦門寄港が盛り込まれているという。
招商バイキングクルーズは、2019年4月にバイキングと中国国有企業チャイナ・マーチャンツ・グループ(招商局集団)傘下の招商蛇口が交わしたクルーズ連携の覚書を受けて、2020年秋に中国沿岸を主な配船海域とするラグジュアリー系クルーズ船社として立ち上げた。運航船の「招商伊敦(チャイナ・マーチャンツ・エデン)」(47,800総トン、乗客定員930人、2017年建造、旧「バイキングサン」)は、2021年4月半ばに深圳で招商バイキングに引き渡され、中国船籍への変更手続きを完了。6月末に船名を改めている。
営業航海は同年10月1日から開始し、初航海は深圳の蛇口を発着港として海南島の三亜に寄港する7泊のコースタルクルーズだった。新型コロナウイルス(COVID−19)感染防止対策では、「事前に策定した安心安全運航のためのプロトコルに準拠して乗客・乗員に各種対策の徹底を求める」としているが、乗船前のワクチン接種や乗船当日のPCR検査実施などについては、対応を明らかにしていない。