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2022/7/12
スワンヘレニック 2隻目の新造船「ベガ」 ヘルシンキで命名

昨年末から営業航海をスタートした欧州系の新興船社スワンヘレニックは現地時間の7月11日、フィンランドのヘルシンキ造船所で建造した2隻目の新造船「ベガ」(10,600総トン、乗客定員152人)の命名式を同造船所内で行ったと発表した。同社によると、セレモニーを終えた「ベガ」は、準備が整い次第、北極圏を周遊する初航海のため、ノルウェーのトロムソに向けて出航するという。
就航中の新造第1船「ミネルバ」の姉妹船となる「ベガ」は、上質な小型探検船仕様のクルーズ船。両船の特長は、極地海域での航行を想定した耐氷性能「PC5」を装備するほか、運航海域の環境に配慮するためディーゼル・エレクトリック・ハイブリッド型エンジンとバッテリーパック、最新型の排水および排煙浄化装置を搭載。さらに、昨今の感染症対策として、乗客・乗員の健康と安全な船内ライフを確保するため、高性能HEPAフィルターを組み込んだ空調機器、紫外線を利用する高性能消毒システムなども導入する。
「ベガ」の今夏のスケジュールは、11日間の北極圏周遊や北部カナダを航行するノース・ウエスト・パッセージ(12日間)を運航後、秋には北米東岸経由で南極海域まで南下。来春まで南極近海周遊クルーズに就航する。これを終えた来春以降は、アフリカ大陸西岸から欧州経由で英国、アイスランドまで北上し、再び北極圏を巡るクルーズに投入される予定。
同船を巡っては、造船所側が建造資金回収のため公開入札を実施し、スワンヘレニックが落札した経緯がある。当初は、ロシア系リース会社が同造船所に発注し、竣工後にスワンヘレニックがチャーターして運航する計画だった。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻を受けてリース会社の資産が凍結され、支払い不能状態に陥ったため、公開入札が行われた。

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