ホーム > クルーズニュース > 2022/7/15 仏造船アトランティック リッツの新造船「イルマ」の建造開始
クルーズ船建造大手の仏造船アトランティックは現地時間の7月14日、米リッツカールトン・ヨット・コレクションの新造船「イルマ」(46,750総トン、乗客定員456人)の鋼材切断式を実施したと発表した。2隻発注されたうちの第1船で、納期は1隻目の「イルマ」が2024年、2隻目「ルミナーラ」は2025年で、追加1隻のオプションが付く。
これら新造船は、環境配慮型の運航が可能なLNG(液化天然ガス)を燃料として利用可能な二元燃料対応エンジンを搭載する。キャビン数228、スイートルームは100平方メートルを超える広さが特長という。パブリックは5つのレストランと6つのバー、スパなどを備える一方、キッズプログラム用のスペースも整備する。
今夏から小型船を使った高級志向のクルーズに新規参入するリッツカールトン・ヨット・コレクションは、数年前からクルーズ事業参入に向けて準備を進めてきた。就航船として、スペイン造船バレラスに「エブリマ」(2万6500総トン、乗客定員298人)を発注しているが、新型コロナウイルス(COVID−19)の感染拡大を受けて、同船の建造が遅れるなど、デビュークルーズは再三延期を余儀なくされていた。