2022/7/20
ＲＣＩ ウクライナ情勢受け来季のバルト海配船中止

米ロイヤルカリビアンインターナショナル（ＲＣＩ）は現地時間の７月19日、ロシアのウクライナ侵攻が依然として収束の気配を見せない状況を重く見て、来季に「セレナーデ・オブ・ザ・シーズ」で予定していたバルト海周遊クルーズをキャンセルする、と発表した。同船は、ストックホルムとコペンハーゲンから出るバルト海クルーズを計画していたが、「東欧エリアの紛争が続き、クルーズ中の乗客および乗員の安全を担保できないと判断し、やむを得ず運航中止を決断した」と、同社ではキャンセルの背景を説明する。
ＲＣＩでは、昨今のロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けて「米国などから欧州方面に旅行しようと準備していた人たちが、その計画を再考し始めている」とコメント。さらに、「同業他船社もバルト海配船の見直し、または大幅に縮小するする動きが広がっている」といい、その流れは「バルト海から東地中海などにも拡大しつつある」と懸念を表明。今後のの展開次第では、「欧州海域に配船済みの一部フリート引き揚げなどを考えなければならない可能性も捨てきれない」としている。

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