ホーム > クルーズニュース > 2022/7/22 スワンヘレニック 2隻目の新造船「ベガ」 北極圏周遊でデビュー
欧州系の新興船社スワンヘレニックは現地時間の7月20日、2隻目の新造船「ベガ」(10,600総トン、乗客定員152人)が同日、ノルウェーのトロムソから初航海に出航したと発表した。初航海は11日間の北極圏周遊クルーズで、その後はアイスランドやグリーンランドを巡るクルーズやカナダ北部を航行するノース・ウエスト・パッセージ(12日間)などを運航後、秋には北米東岸経由で南極海域まで南下。来春まで南極近海周遊クルーズに就航する。
フィンランドのヘルシンキ造船所で建造された同船は、就航中の新造第1船「ミネルバ」の姉妹船で、上質な小型探検船仕様のクルーズ船。極地海域での航行を想定した耐氷性能「PC5」を備えるほか、運航海域の環境に配慮するためディーゼル・エレクトリック・ハイブリッド型エンジンとバッテリーパック、最新型の排水および排煙浄化装置を搭載。そのほか、昨今の感染症対策として、乗客・乗員の健康と安全な船内ライフを確保するため、高性能HEPAフィルターを組み込んだ空調機器、紫外線を利用する高性能消毒システムなども導入する。
「ベガ」の就航を受けて、同社のアンドレア・ジトCEO(最高経営責任者)は、「カルチャー・エクスペディションクルーズに相応しいエレガントな2隻目の新造船が就航したことを喜ばしく思う。数々の最新機器を搭載した新造船は、これまでの探検クルーズにはなかった快適でリラックスできる新たな船旅をお客様に提供することだろう」などとコメントした。