ホーム > クルーズニュース > 2022/7/23 独アイーダ バイオ燃料の使用開始 脱炭素化戦略の試金石に
世界最大のクルーズ企業、米カーニバルコーポレーション&PLC傘下のクルーズオペレーター(運航船社)、独アイーダクルーズは現地時間の7月22日、長年にわたり投資と研究を続けてきた環境に配慮したクルーズ船運航戦略の確立に向けて、バイオ燃料の使用を開始した、と発表した。
アイーダは、オランダのロッテルダム港に停泊中の「アイーダプリマ」に対して「廃食油など100%持続可能な原料から作られるマリンバイオ燃料とマリンガスオイル(MGO)をブレンドした燃油を7月21日に同船に積み込んだ」と説明。今回の取り組みには、バイオ燃料のパイオニアとして知られるオランダのグッドフューエル社が協力したという。同船は現在、ハンブルク発着の西ヨーロッパ周遊クルーズなどに就航している。
バイオ燃料の使用についてアイーダでは、「クルーズ業界の脱炭素化戦略における重要な試金石となる。加えて『アイーダノバ』は大型船として初めて燃料電池を搭載し、『アイーダプリマ』ではクルーズ船で最大となる10メガワット時の容量を持つ蓄電池システムを稼働させた。このほか、当社は寄港中の陸電利用拡大にも力を入れている」とコメントしている。