2022/7/28
シーボーン 新造船「ベンチャー」 北極圏周遊でデビュー

米カーニバルコーポレーション＆ＰＬＣ傘下のラグジュアリー系クルーズオペレーター（運航船社）シーボーンは現地時間の７月27日、先に引き渡しを受けた新造船「シーボーンベンチャー」（23,000総トン、乗客定員264人）が同日、初航海となる北極圏周遊に向けてノルウェーのトロムソを出港したと発表した。
イタリアのＴマリオッティ造船所で建造された「ベンチャー」は、シーボーンにとって初の小型探検船。同社では、「世界で最も新しく、上質な探検クルーズ船」とアピールしており、２隻を連続建造することが決まっている。これら２隻は、北半球が夏の時期に北極圏、南半球の夏場には南極海域を中心に配船することを想定し、極地海域でも安全航行が可能なＰＣ（ポーラークラス）６の船殻性能を備える。キャビンは全てベランダ付きのスイートタイプで、強化ゴム製のゾディアック・ボート24艇のほか、約300メートルまで潜ることができる小型潜水艇２隻などを搭載する
公表済みのスケジュールによると、北極圏周遊を運航後はアイスランド・グリーンランド周遊、北極圏に近いカナダ北東部巡りなどに就航する。その後は、北米東岸沿岸中米・カリブ海、南米西岸と順次南下し、11月下旬以降は南米南端から南極海域を巡るクルーズに就航する。

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