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2022/7/29
RCG第2四半期業績 先行予約など需要伸長 赤字5億ドルに改善

米ロイヤルカリビアングループ(RCG、本社・マイアミ)は現地時間の7月28日、2022年第2四半期(4−6月)の業績速報と、当期の経営状況および2022年後半の経営見通しや先行予約動向などについて、現時点の最新情報をまとめ公表した。新型コロナウイルス(COVID−19)感染拡大は一部地域を除き落ち着き始め、傘下オペレーター(運航船社)の配下船は当期中にすべてが営業運航を再開。「出港間際の販売や先行予約を含め需要は着実に伸びている」といい、前年同期に13億ドルあった赤字額は5億ドルに改善した。
第2四半期の経営状況ついて、同社は「クルーズ旅行に対する需要は依然として根強いものがある。販売環境も順調に改善が進み、当期に入って船内消費の伸びも顕著になっている。傘下オペの全フリートが復帰した効果は大きい」などと分析する。ただ、「ロシアのウクライナ侵攻と、これに影響された燃油価格の上昇、一部欧州クルーズの配船変更などマイナス要因がないわけではない」とも付け加える。
また、このところ順調に積み上がっている乗船率について同社は、「第2四半期は全海域平均で82%、6月に限れば90%近くに達している」とコメント。なかでも、北米海域のクルーズの集客が好調といい、「第3四半期には全海域平均で95%近くを記録するのではないか。また、カリブ海やアラスカ、北米西岸などは100%に近づく可能性もある」などと展望。順調な先行予約の伸びと同様、明るさが広がりつつあることを強調する。
一方、昨年夏の営業運航再開以来、傘下オペの乗客数は合計で300万人を超え、米CDC(疾病対策センター)がクルーズ船に対して求めてきたさまざまな感染症対策を7月後半に終了したことで、「これからさらにマーケットは伸びていくのではないか」と見込む。
このほか、「ゼロコロナ政策」を受けて各種規制をなかなか緩めない中国と近隣諸国を含めた海域への配船については「販売状況が順調に伸びている他の海域にフリートを配転し、一時的な配船見合わせを継続中」との表現にとどめ、再配船時期には言及していない。

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