ホーム > クルーズニュース > 2022/8/12 邦船3社 新型コロナ確認後の運航判断 ガイドライン改定に合わせ更新
日本外航客船協会(JOPA)が7月31日付けで外航クルーズ船事業者の新型コロナウイルス(COVID−19)に対する「感染拡大予防ガイドライン」第7版を公表したことを受けて郵船クルーズ、商船三井客船、日本クルーズ客船の邦船3社は、相次いで自社がこれまでに取りまとめた感染症対策の内容を更新した。JOPAの「第7版」では、船内で感染者が確認された場合のクルーズ船の運航について、一定の条件を満たせば出港地に戻ることなく「運航を継続可能とする」などの項目が加わった。
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▽郵船クルーズ/運航の可否はガイドライン準拠
船内検査で感染が確認された場合、感染者および濃厚接触者の隔離を継続する。感染(陽性)が確認された乗客が下船する場合は、関係機関の指示に従う。この場合、船内イベントおよび船内施設の使用を中止し、全乗客は自室待機していただく場合がある。クルーズ続行の可否は、JOPAのガイドラインに準拠する。クルーズが途中で中止となった場合、受領済代金と既航海期間に対応する代金との差額を後日、申し込み旅行会社から返金する。
▽商船三井客船/2例目または5人以上で中止
有症者が船内検査で陽性(感染者)と診断された場合、感染者が使用した船内施設を速やかに消毒した上で、クルーズを継続する。感染者は船内隔離の上、原則次港で下船し、保健所の指示に従う。濃厚接触者は船内隔離の上、経過観察する。2例目の感染者発生または合計5人以上の感染者が確認された場合は、その時点でクルーズは中止。船内イベントや船内施設の使用をやめ、乗客は帰着港まで自室での待機となる。
▽日本クルーズ客船/感染者確認で「中止の場合あり」
有症者の感染が確認された場合、船内イベントおよび船内施設の使用は取りやめ、クルーズを中止する場合がある。感染者および濃厚接触者は引き続き船内で隔離し、感染者は保健所等関係機関の指示により、途中の寄港地または下船港で下船してもらう。クルーズを中止する場合、全乗客は自室で待機。港湾管理者の指示により、感染者以外の乗客は途中の寄港地では下船できない場合がある。