2022/8/18
米ヴァージン 財務体質強化へ５億5000万ドル調達

米ヴァージンボヤージズは現地時間の８月16日、「５億5000万ドルの新規資金調達を完了した」と発表した。同社によると、今回の資金調達は「外部ファンドによる新たな融資と、親会社ヴァージングループなどの追加資金が含まれる」という。新たな資金調達により「成長戦略の取り組みを継続し、クルーズ需要が勢いを増す中で財務体質をさらに強化することができる」（ヴァージンボヤージズ）などと展望する。
10年以上前からクルーズ事業の参入準備を続けていたヴァージンは、クルーズ船建造世界最大手の伊フィンカンティエリに11万総トン級のフリートを複数隻発注。新型コロナウイルス（ＣＯＶＩＤ−19）の世界的な感染拡大を受けて初航海は大幅に遅れたが、2021年８月から営業航海をスタートした。現在は北米発着のカリブ周遊に新造１隻目の「スカーレット・レディ」（110,000総トン、乗客定員2770人）を配船しているほか、地中海に新造２隻目の「ヴァリアント・レディ」（同）を投入。営業運航開始から短期間のうちに、独自のクルージング体験が乗客から高い評価を受けるなど、順調な集客状況を続けている。また、来年春には３隻目の新造船「レジリエント・レディ」（同）もデビューする予定。

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