ホーム > クルーズニュース > 2022/8/18 カーニバルコーポ 転換社債3億ドル超の満期延長発表
世界最大のクルーズ企業、米カーニバルコーポレーション&PLCは現地時間の8月17日、来年満期を迎える発行済み転換社債(5.75%)について、「一部の保有者と個別に非公開交渉を行い、交換契約を締結した」と発表した。事実上、転換社債の満期延長となる。同社によると、「額面総額3億3900万米ドルの発行済み転換社債を、2024年10月1日満期の転換社債型新株予約権付社債(額面総額3億3900万米ドル)に変更するための交換契約を締結したもの」と説明する。
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米系大手クルーズ企業は、新型コロナウイルス(COVID−19)の感染拡大が顕在化した2020年春以降、傘下オペレーター(運航船社)の配下船の運航を一斉に休止。管理コストが積み上がる一方で、収入を絶たれるという経営危機に直面した。四半期決算で数十億ドル単位の赤字を計上せざるを得ない状況が続き、各社は打開策として短期借入金や転換社債発行による資金調達に踏み切るなど、ぎりぎりの経営努力を続けながら現在の営業運航再開に漕ぎつけた経緯がある。