ホーム > クルーズニュース > 2022/10/8 GHK発注の20万総トン級のフリート ディズニーが購入か
今年1月に経営破綻したゲンティンホンコン(GHK)が傘下のクルーズオペレーター(運航船社)ドリームクルーズ向けに発注していた20万総トン級の「グローバルドリーム」を、「米ディズニークルーズラインが購入するという情報が流れている」と複数の海外業界紙・電子版が報じている。GHK傘下の独造船ヴェルフテンで建造途上のまま留め置かれている同船は、竣工すれば乗客収容人数では世界最多となる。海外紙の報道は同造船があるドイツの通信社のリポートが情報源としているが、現時点ではディズニークルーズをはじめ関係者の正式コメントは出ていない。
GHKの経営破綻を受けて破産した独ヴェルフテンの管財人によると、同船は8割程度まで建造が進んでいたといい、「クルーズ船建造大手の独マイヤーベルフトの主導で建造を再開する」と話し、2024年末にも竣工する予定としている。発注時の価格は約18億米ドルだったが、ディズニー側の購入金額は「それを大幅に大きく下回るはず」と報じている。
また、最大で約9000人を収容可能な同船について、「当初の構想では中国発着などアジア域での配船を想定して設計、建造されていただけに、上海や香港、東京にディズニーランドなどの展開するディズニー側では、欧米ではなくアジア海域に投入する可能性がある」といった見方も示された。