ホーム > クルーズニュース > 2022/10/26 台湾当局 国際クルーズ船の寄港解禁
台湾国際クルーズ協会は10月24日、「台湾当局が同日から国際クルーズ船の寄港を解禁する」ことを明らかにした。新型コロナウイルス(COVID−19)の感染拡大を憂慮した台湾政府は、2020年3月19日から国境管理を強化し、2年半余りを経た今年10月13日に正式にこれを解除している。これを受けて、国際クルーズ船の寄港も24日から認められることとなったようだ。同協会によると、台湾の運輸当局では「クルーズ船社や旅行業者と、具体的な運航再開に向けた協議を始めている」という。
2020年春に顕在化した新型コロナのパンデミックを比較的早い段階で抑え込んだ台湾では、同年の7月末からゲンティンホンコン傘下の「ドリームクルーズ」が台湾国内周遊クルーズを再開。北欧に次いで営業運航を復活させたことが話題となった。しかし、2021年5月から7カ月間にわたって再び中断し、同年12月末に再開されたものの、1カ月も経たないうちにゲンティンホンコンが経営危機に陥り、1月24日に運航を停止している。
国境管理を大幅に緩和した台湾では、ビザ免除対象国・地域であれば、どの国からでも入国することが可能。ただし、到着日に迅速抗原検査での陰性が求められ、旅行者は到着後1週間の健康状態を自身でチェックする必要がある。日本、香港、韓国、台湾が相次いで水際対策を大幅に緩和したことにより、北東アジアで国境閉鎖を続けているのは「ゼロコロナ政策」を堅持する中国だけとなった。