ホーム > クルーズニュース > 2022/10/28 カーニバルコーポ 空気潤滑システムの導入船を拡大
世界最大のクルーズ企業、米カーニバルコーポレーション&PLCは現地時間の10月27日、画期的な空気潤滑システム (ALS)を傘下クルーズオペレーター(運航船社)のフリートの大部分に搭載し、「1隻あたり約5%の船体抵抗低減によって燃料消費と二酸化炭素(CO2)排出量の大幅削減が期待できる新戦略を2027年まで実施する」と発表した。
カーニバルでは、米プリンセスクルーズと英P&Oクルーズの新造船2隻を含む計5隻に「シルバーストリーム・システム」と呼ばれるALSを搭載済みで、さらに、既存船と新造船の少なくとも10隻に導入を計画している。この後も継続的にALS搭載船を拡充していく予定としている。
ALSは、2016年に竣工した「アイーダプリマ」(三菱重工が建造)に初めて搭載された。細かな気泡のクッションを生成して船体底部に送り込むことで船と海水の摩擦を低減し、幅広い速度でのエネルギーと燃料消費量の節約を実現するという。