ホーム > クルーズニュース > 2022/10/29 RCG 米国で初めてリニューアブル・ディーゼル燃料使う
クルーズ業界世界第2位の米ロイヤルカリビアングループ(RCG)は現地時間の10月28日、米国の港からクルーズ船を運航する大手ク船社として初めて、船舶燃料の一部にリニューアブル・ディーゼル燃料を使ったことを明らかにした。同社傘下のクルーズオペレーター(運航船社)ロイヤルカリビアンインターナショナル(RCI)が運航する「ナビゲーター・オブ・ザ・シーズ」で対応したといい、「リニューアブル・ディーゼル燃料を使用することで、二酸化炭素排出量を削減することができる」と、メリットを説明する。
今回の取り組みは、RCGが推進する脱炭素化戦略「デスティネーション・ネット・ゼロ」の一環として、既存の船舶燃料に代わる新たな燃料を探求するために行われた。この件について、同社幹部は「われわれはCO2排出量を削減しながら、素晴らしいバケーションを提供するという目的達成のための技術開発などに引き続き投資していく。今回の取り組み成功を弾みとして、当社はネット・ゼロの目標を達成するため、先進的な代替燃料の探求を続けていく」などとコメントしている。
「ナビゲーター」が使用したリニューアブル・ディーゼル燃料は、従来の船舶燃料より炭素含有量が少ないという。再生可能原料から製造され、その工程で従来の船舶用軽油と分子的に同一になるため、「既存エンジンにも安全に使用できる」(同社)と説明する。