ホーム > クルーズニュース > 2023/3/16 観光庁 アウトバウンドの本格回復へ 集中的な取り組み推進
観光庁は3月15日、出国日本人数の令和元年水準(2,000万人)への回復を目指し、日本旅行業協会(JATA)などと連携して集中的な取り組みを実施していく方針を明らかにした。その実現に向けて先ごろ、「アウトバウンドの本格的な回復に向けた政策パッケージ」を策定している。
新型コロナの水際対策緩和でインバウンドが急回復し、全国旅行支援を追風に国内旅行も上向いてきた中、「日本人の海外旅行だけが足踏み状態で厳しい状況が続いている」(JATA)という。アウトバウンド推進の意義について観光庁では、「日本人の国際感覚向上や国際相互理解の増進による諸外国との友好関係の深化を図る」だけでなく、双方向の交流拡大(ツーウェイツーリズムの推進)を通じ、「航空ネットワークの拡大、ひいてはインバウンドのさらなる拡大にも貢献する」としている。
政策パッケージでは、@諸外国との連携体制の強化A戦略的かつ効果的な取り組みの推進B安全・安心な旅行環境の整備・青少年交流の促進−の3つの柱を掲げる。具体的には、海外教育旅行の促進やツーリズムEXPOジャパンの活用、政府観光局や旅行会社などと連携した特別キャンペーンなどを想定しているが、現時点でフライ&クルーズなどの文言は盛り込まれていない。