ホーム > クルーズニュース > 2023/3/28 中国・上海 3年ぶりにクルーズ船の受け入れ再開
海外からの情報によると、中国の上海港が新型コロナウイルス(COVID−19)の世界的な感染拡大を受けてクルーズ船の受け入れを2020年春に中止して以降、約3年ぶりに3月26日から再開したという。地元当局では、「中国のクルーズ産業をゆっくりと復活させるためのプロセスにおいて重要な一歩」とコメントし、「国際クルーズの受け入れ再開に向けた継続的な取り組みの一環でもある」と付け加えたという。
2022年後半まで厳格なゼロコロナ政策を続けてきた中国は、2021年10月から中国籍船による国内クルーズは一部再開に踏み切ったものの、海外船社の外国籍船による国際クルーズについては依然として受け入れ中止を続けている。現時点で運航しているクルーズ船は、米バイキングクルーズと中国企業の招商局集団(チャイナ・マーチャンツ・グループ)が共同で立ち上げた運航船社チャイナ・マーチャンツ・バイキングクルーズの「招商伊敦」(47,800総トン、乗客定員930人、2017年建造、旧「バイキングサン」)1隻だけ。
3月26日に上海に寄港したクルーズ船も「招商伊敦」で、中国当局が旅行制限をさらに緩和し、上海の空港が国際線を再開するタイミングに合わせて上海港に到着したという。この後、同船は舟山、厦門、深圳と上海を往復する5日間、8日間の沿岸周遊クルーズなどを計画しており、地元関係者らは「これは中国の運輸当局が現時点で許可した唯一のクルーズルート」などと説明する。