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2023/3/29
沖縄県 西表島観光管理計画を公表 入域観光客数は1日1200人

沖縄県は3月28日、世界自然遺産地域を抱える西表島における入域観光客数の制限などを盛り込んだ「西表島観光管理計画」を公表した。1日当たりの入域観光客数は1,200人、年間では33万人を上限とする。同管理計画は、西表島の持続可能な観光を実現し、世界遺産委員会からの観光管理に係る要請事項に対応するため、自然環境や観光関連の専門家らによる協議を踏まえ、3年前に策定した「持続可能な西表島のための来訪者管理基本計画」を改定したもの。
同計画の策定主体は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産地域連絡会議」の西表島部会で、一昨年10月から昨年12月にかけて計4回の作業部会を開き、検討ならびに協議した。計画のポイントは、@世界自然遺産地域内では、エコツーリズム推進法に基づく立入規制と、竹富町観光案内人条例に基づくガイドの免許制度の2つの法的拘束力を持った規制を行うA西表島全体の入域観光客数については、急激な観光客の増加による影響を最小限に抑えるため「管理基準」を設定し、情報発信や誘導的な手法により管理を行う−など。
また、利用者負担制度として、「竹富町訪問税」(仮)の導入による管理に必要な体制強化や、「エコ認証制度」(仮)の導入によるインセンティブの付与により、責任ある観光に向けた取り組みを促すことも明記している。
コロナ禍を受けた水際対策が昨秋に緩和されて以降、インバウンドは急速に回復し、国際クルーズの受け入れも3月1日から再開された。なかでも、西表島のような離島はクルーズ客の人気が高く、一部地域では早くも「オーバーツーリズム」を懸念する声が上がっている。今回の西表島の事例が、他の島々にどのように波及するのかなどは注視していく必要がありそうだ。

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