ホーム > クルーズニュース > 2023/3/29 セレブリティ 使用燃料にメタノール 次世代フリート5隻目
世界第2位のクルーズ企業、米ロイヤルカリビアングループ(RCG)傘下の大手クルーズオペレーター(運航船社)セレブリティクルーズは現地時間の3月28日、仏アトランティック造船所で建造する14万総トン級の次世代フリート「エッジクラス」5番船(船名未定)について、「メタノールを含めた3種類の燃料に対応する新型エンジンを搭載する」と発表した。主機メーカーのバルチラとアトランティック造船所の協力を得て、「環境配慮型の運航が可能な代替燃料の開発などを加速させたい」などと展望する。
バルチラによると、新型エンジンは「カーボンフリー・クルージングを促進するだけでなく、燃料としてメタノールを使用することで、硫黄酸化物 (SOx)や窒素酸化物 (NOx)、粒子状物質などの排出物を大幅に削減できる」と説明する。
RCGのジェイソン・リバティ社長兼CEO(最高経営責任者)は、「低炭素化に向けたソリューション開発の進展に合わせ、傘下オペのフリートはそれらに適応していく。これにより、クルーズ業界の持続可能なゼロエミッション推進の準備が整っていくことだろう」とコメント。また、セレブリティも「パートナー企業と協力して新技術を開発し、配下船にそれらを搭載することでゼロエミッション達成を目指したい」としている。
一昨年6月下旬にデビューした次世代フリート「エッジクラス」は、「エッジ」「エイペックス」「ビヨンド」の3隻が就航しており、今年11月下旬にはシリーズ4隻目の「アセント」もデビューする予定。