2023/3/30
ディズニー 25年からシンガポール発着開始 買船した20万総トン級で

米ディズニークルーズラインとシンガポール政府観光局（ＳＴＢ)は現地時間の３月29日、2025年からシンガポールを発着拠点とする東南アジアクルーズを運航すると発表した。就航船は、先に買船した建造途上の20万総トン級のフリートで、両者は「少なくとも５年間にわたり、シンガポールに発着拠点を置くことを明記した覚書を交わした」という。就航日や配船スケジュール、寄港地などの詳細は後日発表する。
アジア配船の公表に際して、ディズニークルーズでは「創業100年を迎える今年は、ディズニーにとって非常にエキサイティングな年。当社のクルーズは現在、新しい船の建造と新しい目的地の開拓を進めており、2025年からシンガポールに拠点を置くことをたいへん光栄に思う」などとコメント。
一方、ＳＴＢは「（ディズニークルーズのアジア配船は）われわれにとって重要な節目であり、シンガポールと東南アジアに対するディズニークルーズラインの強い信頼を反映したものと受け止めている。新しいディズニーのクルーズ船は、それ自体がアトラクションであり、今後数年にわたってシンガポール観光を後押しすることだろう」と展望する。
シンガポール発着に投入予定の20万総トン級の新造船は、昨年１月に経営破綻したゲンティンホンコン（ＧＨＫ）傘下のクルーズオペレーター（運航船社）ドリームクルーズ向けのフリート。昨年11月にディズニークルーズが買船し、独造船ヴェルフテンで建造途上にあり、竣工時の同船は208,000総トン、乗客定員約6,000人となる予定。また、環境に優しく排気ガスがクリーンな船舶燃料とされるグリーンメタノールを使用するという。

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