ホーム > クルーズニュース > 2023/3/31 中国 国際クルーズ再開へ パイロットプログラム発表
中国運輸省総局は、3月29日付けで国際クルーズ再開に向けたパイロットプログラムを発表した。新型コロナウイルス(COVID−19)感染症に対する基本的な対策を講じた上で、当面は発着港を上海と深圳に限定し、同プログラムの再開を秩序ある方法で進めていく。開始時期は明示していないが、期間は6カ月から1年を予定し、中国の防疫政策、インバウンドおよびアウトバウンド政策、マーケットの状況に応じて調整するという。
プログラムの条件として当局は、「後背地のソースマーケットが比較的大きい都市を出港地とし、海外寄港地は乗客ニーズが高く感染症の流行が比較的落ち着いている地域とする」としている。また、プログラムに参加する運航船社には、「健全な防疫システムを備え、運航するクルーズ船には防疫施設と装備、物資、医薬品備蓄があり、必要な医療条件を備えていること」との条件を付けている。
このほか、運航船社は@航海中の乗客に感染予防トレーニングを実施するA公共の場では乗客にマスクを着用するよう案内するB密集状態を避けるC自分の健康は自分で責任を負う−などの励行を求める。また、クルーズ途上で陽性者を確認した場合は、「独立した空調または自然換気を備えたキャビンに隔離し、クラスター防止に努める」との記述もある。