ホーム > クルーズニュース > 2023/5/3 シルバーシー 独造船で「ノバ」進水 今夏就航のハイブリット船
米ロイヤルカリビアングループ(RCG)傘下のラグジュアリー系クルーズオペレーター(運航船社)、モナコのシルバーシークルーズは現地時間の5月2日、今夏から営業航海に投入予定の新造船「シルバーノバ」(54,700総トン、乗客定員728人)について、「さる4月28日に建造先の独マイヤー・ベルフトで無事進水した」と発表した。今後の外装工事などが順調に進めば、5月末には同造船所を出て北海で海上トライアルを行う予定で、夏季のスケジュールから営業航海に就航する。
RCGグループ初となるハイブリッド型の新造船「ノバ」は、船舶燃料としてLNG(液化天然ガス)を使用するが、「港に接岸している間は近隣環境に配慮して燃料電池を利用することも可能」(シルバーシー)。さらに、陸側から電力供給を受けられる受電装置も導入し、港側に陸電供給設備がある場合はこれで対応する。これら取り組みによって「入港中の排ガスゼロを実現する」(同)という。
昨年夏にシルバーシーが発表した2024年から2025年の配船計画によると、「ノバ」は24年、25年とも日本近海周遊などへの就航予定がある。