2023/5/19
中国アドラ 年末竣工の13万総トン級 船名は「マジック・シティ」

世界最大のクルーズ企業、米カーニバルコーポレーション＆ＰＬＣと中国国営の中国船舶集団（ＣＳＳＣ）が連携して立ち上げた運航船社ＣＳＳＣカーニバルクルーズのブランド「アドラクルーズ（愛達郵輪）」は５月19日、国内で建造中の新造船（135,500トン、キャビン数2,125、最大乗客定員5246人）の船名が「愛達・魔都号（アドラ・マジック・シティ）」に決まったと発表した。同船は現在、「総合的な試運転と内装工事の最終段階に入っている」といい、年末までにアドラに引き渡される予定。
新造船の船名について同社は、「東洋と西洋の文化が融合した海上都市をイメージし、海上を航行する魔法のような魅力を持ったクルーズ船を意味する。クルーズトレンドとしてのモダンと、古典文化の革新的な魅力をマジックで表現し、中国人乗船客と共に想像力豊かな海洋文化探訪の旅を創りだすことを目指したもの」などと説明する。
同船には、ＣＤＦＧと協力して洋上最大級の免税店を整備するほか、上海電信と連携して世界初の５Ｇインターネット・サービスを提供する予定。このほか、中国で最も人気があるコメディブランド「ハッピーツイスト」と制作する船上ショーや、新しいアートミュージカル「マルコポーロ／シルクロードの愛」など、さまざまなエンターテインメントも提供していくという。
竣工後の同船は、上海を母港とする国際クルーズに就航予定で、日本や東南アジアに寄港するクルーズのほか、「海のシルクロード」など中長距離クルーズへの投入も予定している。また、同船に続く２隻目の国内大型クルーズ船も正式に建造段階に入ったという。

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