ホーム > クルーズニュース > 2023/5/22 中国 台湾居住者のインバウンド団体ツアー再開
中国中央人民政府は5月20日、台湾居住者のインバウンド団体旅行について即時再開を決め、旅行会社およびオンライン旅行会社に対してグループツアーと「航空券+ホテル」の営業と販売を認める通達を文化観光省が同19日付けで発出したと発表した。当局では、「台湾海峡を挟んで一つの家族、というコンセプトを堅持し、台湾人向け団体旅行業務の再開を着実に推し進める」よう求めるとともに、「スケジュールをしっかり立て、団体旅行管理規範を順守して観光市場の秩序を維持する」ことも付記している。
一方、中国当局は今年1月と3月の2度にわたり、中国人の海外団体旅行(アウトバウンド)を試験的に再開すると発表した。第1弾では近隣アジアなど20か国を訪問可能先とし、3月上旬には欧州を含めた40カ国を追加している。ただ、現時点では日本や韓国、アメリカなどは含まれていない。
中国当局の海外団体旅行解禁とインバウンドの受入拡大は、中国発着や寄港を含めた国際クルーズ船の運航に大きな影響を与える。それだけに、今後の当局の取り組みがどのように進展し、海外団体旅行の訪問先緩和を進めるかなどに業界関係者の注目が集まっている。