ホーム > クルーズニュース > 2023/5/26 MSCの新造船「エウリビア」 GHG実質排出ゼロでコペンハーゲンへ
スイスのMSCクルーズは現地時間の5月25日、クルーズ船建造大手の仏アトランティック造船所で建造中の新造船「MSCエウリビア」(184,000総トン、乗客定員4816人)について、「造船所を出港する際、業界初の温室効果ガス(GHG)実質排出ゼロで運航する」と発表した。MSCによると、同船は6月3日にフランスの港を出港し、7日にデンマークのコペンハーゲンに到着する予定。
「エウリビア」は環境配慮型の運航が可能なLNG(液化天然ガス)を船舶燃料として使用するクルーズ船で、昨年暮れから営業航海に投入された「MSCヨーロッパ」に続く同社にとって2隻目のLNG燃料船。陸上から電力供給を受ける装置や高度な廃水処理システム、廃棄物リサイクル機器、水中放射騒音管理システムなども搭載している。
同社では、「造船所がある仏サン・ナゼールからコペンハーゲンまで4日間航行し、GHGの実質排出ゼロを達成することで、ネットゼロクルーズが今日可能であることを証明したい」と話している。