ホーム > クルーズニュース > 2023/6/21 独アイーダ デンマークでも陸電供給可能に
世界最大のクルーズ企業、米カーニバルコーポレーション&PLC傘下のドイツの大手クルーズオペレーター(運航船社)アイーダクルーズは現地時間の6月20日、「ドイツ、ノルウェー、英国に続いてデンマークが、同社配下船の陸電供給が可能な国となった」と発表した。アイーダによると、20日に同国のオーフスに寄港した「アイーダマー」が「同国で陸電供給を受けた初めでのフリートとなった」とコメントしている。
欧州系オペの中で最も早く環境配慮型の運航に取り組んできたアイーダは、拠点港の一つ独ハンブルグで2004年から陸電の利用をスタート。その後、ドイツ国内ではキールやワルネミュンデでも供給を開始。続いて2022年からはノルウェーと英国でも利用を始めた。並行して、環境に優しい船舶燃料といわれるLNG(液化天然ガス)についても同業他社に先駆けて着目し、2018年にLNG燃料船の第1船「アイーダノバ」を営業航海に投入している。また、近年は燃料電池や蓄電池システムの利用も検討中で、効果的な利用手法について新たな投資を始めている。