ホーム > クルーズニュース > 2023/6/22 佐世保港 浦頭地区の新ターミナル 年内の利用予定なし
長崎県の佐世保港浦頭地区に2020年春に完成した新しいクルーズターミナル「佐世保クルーズセンター」が、国際クルーズの受け入れが再開された今年も利用予定がないことが分かった。地元テレビ局が6月21日のニュースで取り上げた。報道によると、「今月22日には5万総トン級の『飛鳥U』、25日には11万総トン級の『コスタセレーナ』が入港する予定になっているが、いずれも接岸するのは市中心部にある三浦岸壁」という。
三浦岸壁よりもハウステンボスに近い佐世保市南部に位置する「浦頭地区」には、国際クルーズ拠点形成港湾の連携船社となっている米カーニバルコーポレーション&PLCが整備した「佐世保クルーズセンター」が3年前に竣工した。並行して工事が行われていたクルーズ岸壁やバスの駐車スペースを兼ねた屋外広場も、整備は完了している。
しかし、コロナ禍による国際クルーズ船の受け入れ見合わせなどが影響してこれまで一度も使われたことはなく、「今年いっぱいは利用予定がない」(地元関係者)という。
地元テレビによると、クルーズ船の入港回数が今はまだ少ないため「施設(新ターミナル)をオープンしても採算が取れない」(関係者)と判断しており、「コロナ前のように中国からのクルーズが本格的に再開しなければ供用開始は難しい」(同)としている。