ホーム > クルーズニュース > 2023/6/24 バハマ クルーズ人頭税の引き上げ 7月実施を1月に延期
カリブ海クルーズの人気デスティネーションとして知られるバハマが予定していたクルーズ客に対する人頭税の引き上げが、当初予定の7月から来年1月に延期されることが分かった。欧州系クルーズ業界誌が6月23日付け電子版で報じている。同誌によると、クルーズ業界関係者との会合や、バハマ政府とクルーズ業界団体との協議を受けて、6カ月の延期が決まったとしている。
バハマ政府が徴収しているクルーズ客に対する人頭税は現行1人18ドル。これを7月から、ナッソーやフリーポートを経由してバハマを出港するクルーズの場合は同23ドル、バハマの他の港を訪問せずにプライベートアイランドへの寄港だけでバハマを出るクルーズは同25ドルに引き上げる予定だった。
さらに、バハマでは来年1月から、船または航空機でバハマに到着または出国する人に対して、新たに1人当たり2ドルの観光税の導入を発表。また、クルーズ船の発着には新たに同5ドルの観光環境税を課すことも追加している。
これら諸税の引き上げや追加について、クルーズ業界関係者は「バハマ政府は寄港コストの増加に注意を払う必要がある」と警鐘を鳴らした上で、「課税強化はクルーズ旅行の料金全体を押し上げることにつながり、競争関係にある他のカリブ海諸国などの事例と比較検討することが重要」などと、慎重な対応を呼びかけているという。