ホーム > クルーズニュース > 2024/10/9 米ジュノーの土曜日寄港禁止 住民投票は「反対」が優勢
アラスカクルーズの人気寄港地ジュノーで、クルーズ船の土曜日寄港禁止の可否を判断する住民投票が10月1日から始まったが、非公式集計の速報値では「反対」5788票、「賛成」3751票となり、土曜日寄港禁止の実現は難しい情勢という。現地時間の10月8日付け米系業界紙によると、「まだ1000票以上が未処理の段階で、最終的には15日以降に結果が判明するだろう」と報じている。
今回の住民投票について地元関係者は、「夏場に集中する多数のクルーズ船客から地域住民を守り、休息を与えることが主な目的」などと説明する。これに対して、地元観光業や物販業者は反対の立場といわれるが、「住民投票に勝利する」とする関係者は多く、その成り行きがクルーズ業界からも注目されている。
ジュノー市当局とクルーズ船社の国際業界団体CLIA(クルーズライン・インターナショナルアソシエーション)は、今季から始める自主規制として「1日当たりのクルーズ船寄港数を5隻以下に制限する」ことで合意済み。さらに、今年6月には「来訪するクルーズ船の下段ベッド換算で1日あたり1万6000人、土曜日は同1万2000人に制限する」ことを盛り込んだ協定(2026年から発効)も結んでいる。