ホーム > クルーズニュース > 2024/10/11 仏ポナン サスティナビリティ・レポート公表
フランス船社ポナンは現地時間の10月8日付け「2023サスティナビリティ・レポート」のリリースを10日までにホームページにアップした。同レポートでは、同社が重視してきた環境配慮型のクルーズ船運航や環境保全に意欲的な地元コミュニティとの取り組みなどについて紹介している。
「ブルー・ホライゾン」と名付けられたサスティナビリティ・ロードマップでは、環境フットプリント削減と、利用可能な最新テクノロジーを活用した積極的な環境保全策の強化に重点を置いている。また、本船上の継続的な活動に加え、同社の研究開発チームが取り組むカーボンニュートラルに向けた具体的なプロジェクトも取り上げた。レポートの中で具体的に紹介している事例は以下の通り。
@CO2排出量削減 2018年と比較して、クルーズ1日あたりの排出量を11%削減。2023年には、化石燃料よりCO2排出量が90%少ないB100バイオ燃料の使用を試験的に実施した。すでに配下船12隻がバイオ燃料を使用し、2050年のネットゼロ排出量の目標達成に向けた基盤を築いている。
Aプラスチックゼロ 最先端の排水処理システムと厳格な船上廃棄物分別により、船上の廃棄物は完全に分離されている。2023年、飲料水の73%は船内に設置されている「ろ過システム」を通じて海水から生成された。さらに、使い捨てプラスチックの利用は削減され、配下船全体で20トン以上の廃棄物が回避された。
B地域社会に対する支援 当社の持続可能性への取り組みの重要な部分は、地域社会とのパートナーシップを構築すること。仏領ポリネシアでは、配下船「ポールゴーギャン」の医師と看護師が遠隔地のコミュニティを訪問し、年間40件の医療相談を提供した。
C科学プログラム 当社は海洋生態系と環境変化に関する研究を継続的に支援している。2023年に31回の科学ミッションを主催した配下船「ル・コマンダン・シャルコー」には、極地航海中にさまざまな研究活動を促進するための専用研究施設が2つある。科学プログラムは2025年に拡大され、さまざまな遠隔地での科学研究サポートを強化する。